松森天満宮は、菅原道真公を祀る天満宮で長崎の学問の神様として古くから人々に親しまれてきました。受験シーズンには合格祈願の絵馬が多く奉納されます。見どころの「職人尽(しょくにんづくし)」は、江戸時代における長崎の様々な仕事風景が彫り物で表現されています。観光でお参りに訪れる方は少なく、境内はとても静かで穏やかな癒やしの雰囲気をたたえています。

職人尽 クスノキ群
県指定文化財・長崎市指定天然記念物

外囲いの瑞垣の欄間にはめこまれた30枚の板に薄肉浮き彫りされたもで、図柄はいわゆる職人尽である。
家事や職人に菓子職人、船大工に製薬人。
学問の神菅原道真公を祀る松森天満宮には、中世から近世のさまざまな職人仕事が掘り込まれている。

学問の神様 松森天満宮

クスノキの巨樹は、地上まもなく数本の支幹に分かれ、支幹はさらに大小の枝を出して、雄大な樹形をつくる。
クスノキの巨樹は独立樹が多く、巨樹の群生はあまり見当たらない。
松森天満宮は、境内を中心とした狭い区域に、7本のクスノキが群生している。

学問の神様 松森天満宮

松森天満宮とは
About the shrine

学問の神様 松森天満宮
学問の神様 松森天満宮

諏訪神社、伊勢宮とともに長崎三社に数えられています。
1625年に今博多町に創建し、1656年に現在の地へ遷宮しました。 江戸時代より学問の神として信仰されています。本殿の外囲いの瑞垣の欄干間にはめ込まれた30枚の板には、県指定有形文化財の職人尽が薄肉浮彫りされています。
正徳三年(1713年)、社殿改修の際に奉納されたもので、彫刻者は御用指物師喜兵衛、同藤右衛門です。下絵を描いた画家は不詳であるが、当時の長崎奉行御用絵師の小原慶山ではないかと考えられています。
天保三年(1832年)には、唐絵目利の石崎融思が彩色を施しました。職人風俗が精緻に描写されたこの彫り物は、歴史民俗資料としての価値とともに美術品としても高く評価されています。

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